2024年12月16日 記事を追加しました
>> 公務員から民間へ!転職エージェント1社が危険な理由と最適利用数とは?
転職エージェントを”賢く”選び、複数を”賢く”活用するコツを超詳しく解説しています。
「転職は不安も多いですが、理想の将来像を明確に持ち、家族としっかり対話すること大切です」
そう話してくださったのは、元消防士の安田さん(仮名)です。
このサイト「MOVE 公務員」は、
- 公務員としての仕事に限界を感じている方
- 新しいキャリアに挑戦したい方
- でも、どこから動き出せば良いかわからない方
に向けて、転職の不安や疑問を解消し、次のステップに進むための情報を提供しているサイトです。
今回ご自身の転職体験談を教えてくださったは、元消防士の安田さん(仮名)です。
安田さんは、36歳で転職を決意されましたが、最初はご家族の理解を得ることができませんでした。
そこで、時間をかけてご家族の不安を丁寧に解消されました。
その結果、不動産会社への転職を果たし、現在では前職よりも収入が増加。
かつて反対していたご家族からも「良い選択だった」と認めてもらわれています。
転職活動を始めようにも何からすればいいのか分からない方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【30代公務員向け】失敗しないための転職ロードマップ|年収800万円の実績も!
安田さん(仮名)のプロフィール
38歳・妻・子1人(5歳)
元消防士(消防士長)
不動産会社の営業職に転職し年収200万円UP
困難を乗り越えた転職体験談
転職を決意したきっかけ
転職は大きな人生の転機だったと思いますが、転職を考え始めたきっかけを教えてもらえますか?
安田さん:転職を考え始めたのは、36歳になったころに体力の限界を感じ始めたのがきっかけです。
若い頃は夜勤や緊急出動でも問題なかったんですが、疲れが溜まって次の日に響くことが増えてきました。
それに、職場の人間関係も閉塞感があって、居心地が良くないという風に感じていました。
体力的な問題と人間関係の悩み
体力的な問題、僕は事務職でしたので100%で共感することは難しいですが、人間関係の閉塞感はとても共感できます。
人間関係の閉塞感について、具体的にはどう感じていたんですか?
安田さん:消防は、基本的に隊というチームで行動するので、人間関係はほぼ固定されてしまいます。
異動があったとしても、元々が小さな組織ですから新しい人と出会う機会がほとんどありません。
ほぼ全員の顔が分かるということは良い面もあるんですが、私にとっては閉塞感を強く感じていました。
不動産業界への転職を考えたきっかけ
閉塞感で息が詰まるような感じ…よくわかります。
僕は県庁にいたので、安田さんよりも規模の大きな組織でしたが、それでも強い閉塞感を感じていました。
そんな中で、不動産業界への転職を考えるようになったきっかけは何だったんですか?
安田さん:最初から不動産業界に興味があったわけではありませんでした。
ただ、体力面と人間関係の悩みが大きくなってきた頃、偶然知り合いが不動産の営業をしている話を聞きました。
その時に漠然と「自分に合う仕事では?」と考え始めました。
転職理由が上手く整理できていない方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
>>公務員から民間への転職理由を上手く伝えるコツ|職種別例文付き
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公務員から民間への転職理由を上手く伝えるコツ|職種別例文付き
転職活動を開始するまでの動き
「自分合う仕事では?」と考え始めてから転職活動を開始されるまでは、どのような動きをされましたか?
安田さん:まずは妻に相談しました。
民間企業に転職しようと思っていると。
でも、予想どおり、かなり反対されました(笑)。
「なんで今?」っていう感じで、全く理解を得られませんでした。
うちには3歳の子どももいるし、家計も正直、毎月ギリギリの状態だったので、妻の不安も当然だと思います。
自分の両親や義両親からも大反対されて「安定した仕事を捨てるなんて」とか「家族をどうするつもりだ」って言われました。
妻の不安ごと「家計」について
(共感しながら)それは厳しい状況ですね…。
僕も転職した時に家族から大ブーイングを食らったので、その辛さ、すごくわかります。
特に家計が厳しいと、リスクを取るのが本当に難しいですよね。
家計の状態がどうだったか、少し詳しく教えてもらえますか?
安田さん:正直言って赤字家計でした。
ボーナスで何とか補填するような状況でしたね。
だから、妻としては「収入が下がるようなこと言い出さないで」「こんな状態で転職なんて無理」っていうのが本音だったんだと思います。
嫁ブロックを突破した方法
赤字家計のプレッシャーの中で転職を決意するのは相当な覚悟がいりますよね。
そこからどうやってご家族を説得されたんですか?
安田さん:確かに最初は家計のことを言われて不安になりました。
でも、このまま消防士を続けていく自信もなくて、何とか納得してもらえるように話し合いの機会を増やしました。
それが功を奏したのか、妻の考えが少しずつ変わっていきました。
話し合いの中には具体的にどんな会話があったんですか?
安田さん:まず家計の見直しから話を始めました。
毎月の支出をきちんと洗い出して、どこをどう削れるのか一緒に考えていきました。
家計の見直しは、やって良かったと本当に思います。
転職しなかったとしても活きますし、実際、今の家計にも活きています。
毎月・毎年の予算が把握できると、一気に気持ちの余裕が生まれますよね。
家計の見直しが終わった後はどうしたんですか?
安田さん:家計の見直しができたことで、生活水準を維持するのに必要な手取り額が分かりました。
転職して年収が減ったとしても、この手取り額を下回らなければ、今の生活水準を下げない生活ができるということを妻に理解してもらえたことで、お金の不安が解消されました。
転職活動で一番辛かったこと
正直、この話し合い段階が精神的に一番キツかったんじゃないですか?
安田さん:はい。ほぼ毎日、仕事の後に家計の話や将来の不安について妻と話すのは、かなりストレスでした。
自分でも「本当にこれでいいのか?」って悩む時もありましたし、両親からも「家族のことを考えているのか?」って責められて、精神的に弱くなることもありました。
でも、最終的にはどうしても”転職したい”という気持ちを押し通しました。
転職活動を始めた時期
僕も家族の反対や周囲のプレッシャーを感じながら、最終的に自分を信じて決断したことを思い出しました。
それでは、実際に転職活動を始めたのはいつ頃ですか?
安田さん:転職活動を始めたのは、妻との話し合いがある程度落ち着いた後です。
具体的には、ネットで転職情報を集めたり、転職エージェントに登録したりしました。
でも、最初は「自分のスキルが民間企業で通用するのか?」って不安が大きくて、どうアピールすればいいのか全然わかりませんでした。
転職活動で感じた壁
「自分のスキルが民間企業で通用するのか?」って不安、すごくわかります。
僕も転職を考えたとき、公務員の経験がどうやって民間で役立つのか全く見えませんでした。
実際、転職活動を進める中で、どんな壁にぶつかりましたか?
安田さん:まず、履歴書や職務経歴書を書くのが最初の壁でした。
消防士としての経験をどうやって営業職にアピールすればいいのか、全然わかりませんでした。
火災現場や救急対応の話が営業にどう関係があるのか、面接官を納得させる自信がなかったです。
腑に落ちなかった転職エージェント
確かに、職務経歴書って公務員生活では馴染ありませんもんね。
公務員同士なら想像である程度のイメージが共有ができますが、民間企業の人とは土台が違うので、伝えたいことがきちんと伝わるかという不安もあります。
履歴書や職務経歴書の壁はどのようにして乗り越えたんですか?
安田さん:最初は、転職エージェントに相談して、自分の強みを探してもらいました。
今までしてきたことや感じたことなどを話して、強みになりそうなことをいくつか出してもらいました。
ですが、正直、しっくり感はありませんでした…。
どのような部分にしっくり感がないと感じましたか?
安田さん:転職エージェントが出してくれた強みは、何と言うか誰にでも当てはまるようなものばかりで消防士としての経験が活かせていないような感じでした。
ですが、転職のプロがそう言うならということで、腑に落ちないまま応募をしていきました。
公務員の仕事には、民間企業とは違う独特というか特有のものがありますもんね。
行政の世界は行政にいた人でないと理解しにくいものだと思います。
企業の反応はどんな感じでしたか?
安田さん:エージェントに相談して、いくつか企業を紹介してもらい応募したんですが、全部ダメでした。
書類選考で落とされ、面接までたどり着かず、時間だけが虚しく過ぎていきました。
何がダメなのか原因がさっぱりわからなくて、もう本当に途方に暮れてましたね。
途方に暮れていたときですよね、僕に相談してくれたのは。
以前から交流があった安田さんですが、久しぶりにお会いした安田さんの表情は悲壮感そのものでした。
安田さん:モビさんに相談したのは、実は転職エージェントを使ってもう半年くらい経った頃でした。
最初はこのままでもどうにかなる!今は縁がないだけ!と思ってたんですけど、日が経過するにつれてどんどん自信がなくなってきて、もうどうしようもないって思ったときに、モビさんに相談したんです。
転職エージェントは複数登録した方がいい理由
頼ってもらえて嬉しかったです。
僕には公務員から民間企業への転職経験があるから力になれるかもって思いました。
ところで、相談当初、安田さんは何社の転職エージェントに登録していましたか?
安田さん:2社の転職エージェントに登録しましたが、どこが良いとかは深く考えず、適当に選びました。
どちらのエージェントも割と親切に話を聞いてくれたんですが、公務員や消防に関する知識はなさそうでした。
適当に選んだということが遠回りをした原因かもしれませんね。
転職エージェントを選ぶときのポイントは知っていましたか?
安田さん:全く知りませんでした。
今から思うと、転職活動初期の段階から無駄なことをたくさんしていたと思います。
転職エージェントを上手く使いこなす方法
転職エージェントを選ぶときのポイントって、とても大切なのに誰も教えてくれませんよね。
ポイントをお伝えしたとき、あわせて「転職エージェントを上手く使いこなす方法」もお伝えしましたが、すでに知っていましたか?
安田さん:いいえ、全く知りませんでした。
モビさんに教えてもらって「目から鱗」でした。そんな方法があったのかと。
今振り返ると、転職エージェントを上手く使いこなす方法を知るまでは、正直、転職エージェントに振り回されていましたね…。
詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください。
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公務員から民間へ!転職エージェント1社が危険な理由と最適利用数とは?
転職エージェントを複数利用しなければならない理由と賢く使いこなすコツを超詳しく解説しています。
自己分析の根本的な見直し
転職エージェントに振り回されると、なかなか思うような結果がついてこないと思います。
相談された当初、僕は「もう一度、自己分析からやり直しましょう」とも言いましたが、正直、どう感じましたか?
安田さん:正直、最初は「自己分析なんてもう十分やったし…今更何になるの?」って思いました。
でも、モビさんに「じゃあ、自分の強みを中学生でも理解できるように説明してください」って言われて、答えに詰まってしまったんですよね。
そのとき初めて、自己分析が甘かったことに気づきました。
履歴書と職務経歴書の見直し
自己分析の甘さに気づいてもらえてよかったです。
安田さんは、まじめに仕事をされていたので、自己分析のやり直しがスムーズに進みましたね。
自己分析をした後は、職務経歴書の書き直しを一緒にしましたがどうでしたか?
安田さん:今思うと、職務経歴書の書き直しが本当に大きかったです。
自分では「消防士の経験なんて、営業には使えないだろう」ってどこかで思い込んでいました。
でも、モビさんと話していくうちに、冷静な判断力や緊急時の対応能力、さらには人との信頼関係を築くスキルが営業にも役立つんだって気づかされました。
転職サイトの自己紹介ページと履歴書、職務経歴書を添削してもらった後、応募した企業からの反応が急に良くなって、面接に進むことができるようになりました。
履歴書と職務経歴書の戦略的な書き方が分からない方はこちらの記事がオススメです。
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面接で注意したこと
「面接に進めた!」という連絡をもらったときは本当に嬉しかったです。
書類が整ったことで、安田さんの本当の強みが企業に伝わるようになったんだと思います。
実際に面接を受ける段階に進んでから、どんなことに気をつけましたか?
安田さん:実際の面接では想定どおり「なぜ消防士から営業に転職するのか?」という質問が多かったです。
ですが、モビさんに面接練習を何度もしていただいたので、緊張することなく、スムーズに答えることができました。
最終的な内定数
面接練習では想定質問をかなり詰めましたもんね。
最終的には何社から内定をもらえたんですか?
安田さん:最終的には3社から内定をもらいました。
それぞれ魅力があって、どこを選ぶべきか悩みました。
1社に絞り込んだ方法
どうやって最終的に1社に決めたんですか?
安田さん:メリットとデメリット、リスクとリターンを分析しました。
給与や安定性、成長の見込み、家族への影響などを比較しました。
具体的にはどのような項目を比較しましたか?
安田さん:最初は、給与面や福利厚生を基準に比較しました。
そのあとは、安定性や勤務時間、通勤時間、業界での立ち位置や成長性なんかも比較しました。
1社に絞ったのは安田さんだけの決断ですか?
安田さん:実は、比較表を使って妻にプレゼンして、妻と一緒に決めました(笑)
「A社は初期の給与が高いが伸び代がなさそう。一方、B社の給与は低いが長期的に見ると安定している」みたいな感じで説明しました。
プレゼンに対する奥さんの反応はどうでしたか?
安田さん:最初は転職に反対していた妻の気持ちが、家計の見直し、比較表を用いたプレゼンをしたことで、不安が徐々に払拭されている様子でした。
当初、「転職してうまくいかなかったら、家計はどうなるの?」という心配があった中、そうした不安事を正直に話し合うことで、妻も少しずつ私を理解してくれたんだと思います。
そうしてお互いの意見を出し合いながら、最終的には今の不動産会社に決めました。
転職後の問題
奥さんに納得感がある状態で転職できたことは、これからの人生にとって、とてもよいことだと思います。
それでは、実際に転職先で働き出して、感じたことや戸惑ったことはなんですか?
安田さん:想像以上にハードでした(笑)。
特に最初の数ヶ月は、会社のルールや作法を覚えることに必死でした。
営業の仕事も成績が全然上がらなくて、自分に合っていないんじゃないか?と思うこともありました。
でも半年を超えたくらいから、お客様との関係性の作り方がわかってきて少しずつ結果が出始めました。
最初の成約が決まった時は本当に嬉しかったです。
転職後にも活きている消防スキル
最初の成約が決まった時の達成感、僕も嬉しくなってきました。
営業の仕事に慣れてきた後、消防士時代の経験がどう活きていると感じますか?
安田さん:危機的な状況でも冷静に対処できる力が営業でも活きています。
お客様が何かトラブルに巻き込まれたり、問題を抱えている時に、冷静に対応して解決策を提案できるのは、消防士時代に鍛えた能力だと思います。
それと、信頼関係を築くことの大切さは営業でも同じです。
相手の話をしっかり聞いて、その人が本当に求めていることを引き出すという点では、消防士としての経験が非常に役立っています。
転職後の家族との関係
それらの能力は、まさに私との自己分析のやり直しで出てきた能力ですね。
転職後の家族との関係はどうですか?
安田さん:家族との関係は、良好です。
最初の頃は妻も「本当に大丈夫なの?」って不安そうでしたが、徐々に収入が安定してくると、不安がなくなったようです。
それに、営業の仕事は自分でスケジュールを調整できる部分があるので、以前よりも子どもとの時間を多く取れるようになりました。
消防時代は夜勤が多くて家族との時間が少なかったんですが、今は家族と一緒に過ごす時間が増えて、そこも転職して良かったと思う点です。
転職を考えている消防士に向けてのアドバイス
それは本当に良かったですね。私も安心しました。
では最後に、これから転職を考えている消防士の方に向けて何かアドバイスをいただけますか?
安田さん:まずは「自分が何を本当に求めているのか」をしっかり考えることが大事だと思います。
消防、公務員という仕事は給与も安定していて、社会的なステータスも高いがゆえに、家族に転職を言い出すと反感を買うことが多いと思います。
ですが、実際に働いているのはあなたですし、あなたが抱えている悩みを本当に理解できるのはあなただけです。
家族のことも大切ですが、あなた自身が幸せであることが何よりも大事だと思います。
家族が転職を否定するのであれば、何がどのように不安なのか、紙に具体的に書き出して、それらを消していくことから始めてください。
手間を惜しんではいけません。
手間をかけた分、家族からの理解が得られ、トータルであなた自身の幸せにつながると思います。
今日は本当に貴重なお話をありがとうございました!
この記事を通じて、多くの読者が勇気をもらえると思います。
安田さん:こちらこそ、ありがとうございました。
もし今の仕事や転職で悩んでいる方がいれば、ぜひモビさんに相談してください。
私のとき以上に親切丁寧に話を聞いてくれると思いますよ(笑)
まとめ
本記事では、公務員(消防士)から民間企業に転職した方の体験談を、過程ごとの悩み・家族との葛藤・新たなキャリアでの成功までのプロセスで紹介しました。
公務員という安定した職を手放すこと、人生の大きな決断です。
彼の経験から、家族との対話、転職エージェントとの付き合い方、自己分析など、多くの貴重な学びが得られたはずです。
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