面接の成功率を上げるためにこちらもあわせてご覧ください。
>> 公務員からの転職面接|失敗する理由と面接官が惚れる7つの極意
面接官目線を盛りだくさんに取り入れていますので理解が深まります。
「本当にこのままでいいのかな…」
- 休憩中、こっそり転職サイトを見る自分がいる…
- 同期の活躍をSNSで見るたび、羨ましくなる…
- 10年後も同じ仕事してるのかと思うとため息が出る…
- 公務員は安定してていいよね、って言われるたび切ない…
そのモヤモヤ、私も感じていました
実は、当サイトの転職相談で最も多い声がこれらの悩み。
きっとあなたも、似たような気持ちなのではないですか?
この記事では、誰でもカンタンにできる「転職理由の上手い伝え方」を分かりやすく解説していきます!
記事の内容:
- 転職理由の伝え方の基本から応用まで
- 成功例と失敗例から学ぶポイント
- 実践的な転職理由の例文(職種別)
- 効果的な転職理由の組み立て方
この記事を読めば、うまく表現できない転職理由を「採用を勝ち取れる転職理由」に変えられます。
実際、多くの先輩たちがIT企業、メーカー、外資系企業で新しいキャリアを築いています。
公務員からの民間転職、不安なのは当たり前です。
私も最初はドキドキでした。
でも、ちゃんと準備すれば怖くありません。
一緒に、新しい一歩を踏み出しましょう!
こんな方におすすめ
- 変化がない毎日にため息が出る…
- 転職理由:現実逃避、上手く表現したい!
- 民間面接官の本音が知りたい!
公務員から民間企業への転職理由は何を伝えるべきか
転職理由で押さえるべき3つのポイント
曖昧な転職理由では、面接官は納得しません。
よくある失敗例
- 「新しい環境で成長したいと思い…」
- 「公務員の仕事に限界を感じまして…」
- 「民間企業の方が自分の可能性を広げられると思い…」
では、どう伝えればいいのか。
面接官を納得させるために押さえるポイントは3つです。
- 具体的な経験から現状の課題を語る
- 明確なビジョン
- 具体的な行動
面接官は、あなたが転職しようと思うに至った経緯や動機に興味があります。
しかも、民間の面接官には、公務員の世界は未だに「楽園」のように見えていますので、楽園を捨てる人というのは「変わった人」という偏見が存在します。
ですから、興味の強さは民間転職者よりも強いです。
あわせて、公務員経験が自社で役立つのかということも注目しています。
民間の面接官は、公務員出身者のスキルがどんなものか具体的にイメージできません。
要するに、面接に丸腰で挑むと、あなたが自社で活躍するイメージができないまま進んでいき、あなたを採用するメリットが見つからないまま終了します。
ですから、公務員で培った経験をいかに民間目線で語れるか、つまりは、「翻訳」できるかが重要になります。
"翻訳"は職務経歴書の時点から必要です。
詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください。
>> 【転職したい公務員向け】内定をグッと引き寄せる履歴書と職務経歴書の書き方*サンプルあり
転職成功者と失敗者の決定的な違い
支援した50名の公務員出身者のデータから、転職成功者と失敗者で明確な違いが見えてきました。
成功者の特徴
- 具体的なエピソードを交えて語れる
- 行政経験を企業視点で表現できる
- 準備していることを具体的に示せる
失敗者によくある特徴
- 抽象的な言葉が多い(「成長したい」「挑戦したい」)
- 現状への不満が中心
- 準備不足(「これから学びます」)
失敗者によくある特徴で共通していることは、公務員スキルを「翻訳」ができてないということ。
「翻訳」できないと、公務員スキルが具体的にイメージできない民間面接官を納得させることはできません。
面接官の偏見を好印象に変える戦略的なアピール方法
民間の面接官は、公務員出身者に厳しい目を持っていると考えておいてください。
公務員から転職し、大手メーカーで採用担当をしていた私が断言します。
- スピード感がない
- ビジネスマインドがない
- コスト意識が低い
- マニュアルどおりにしか動かない
- たらい回しにする など
では、どのようにしてこの偏見を打開するのか?
戦略的な対応方法としては、
- 抽象的な反論は避ける
- 具体的な成果を数字で示す
- 民間でも通用するスキルを強調
- 公務員ならではの強みを逆手に取る
具体的な実績をもって回答することで、偏見をむしろ”武器”に変えることができます。
公務員から民間への転職面接、成功事例と失敗事例
具体的な成功事例で見る3つのポイントの活かし方
転職理由で押さえるべき3つのポイントは以下のとおりでした。
- 具体的な経験から現状の課題を語る
- 明確なビジョン
- 具体的な行動
これらのポイントを民間企業の面接官が理解できるように「翻訳」することが重要です。
「具体例が知りたい」
2つの成功例をご紹介します。
\成功例1:市役所→IT企業(年収100万円アップ)/
【現状の課題】
「福祉課で生活保護システムの改善に携わる中で、自分の可能性に気づきました。
申請書類のデジタル化を提案し処理時間40%削減を実現できたことで、『もっと大規模なサービス改善に挑戦したい』という思いが強くなりました。
しかし、行政の立場では予算や前例の制約が大きく、新しいチャレンジには限界があると感じています」
【ビジョン】
「御社では年間1万件以上のサービス提供実績があると伺いました。
私も行政経験を活かしながら、より多くの方々の生活をテクノロジーで便利にすることに貢献したいと考えています」
【具体的な行動】
「実現に向けて、既にプログラミングスクールでIT基礎力を習得し、業界研究も重ねてきました」
\成功例2:県庁→外資系企業(年収120万円アップ)/
【現状の課題】
「観光課で100社以上の地元企業と協働してきた経験から、スピーディな意思決定とデータ活用の重要性を実感しています。
一方で、行政では様々な制約があり、せっかくの事業者様からの提案も実現に時間がかかってしまう。
もっと柔軟な発想とスピード感を持って、事業に携わりたいという思いが強くなりました」
【ビジョン】
「御社であれば、私の持つ地域活性化のノウハウを活かしながら、より大きなビジネスインパクトを生み出せると確信しています」
【具体的な行動】
「この思いを実現するため、統計検定も取得し、業界分析も重ねてきました」
きれいにまとめるために、今一度、おさらいです。
具体的なエピソードを交えて
- どういう課題に直面したのか
- 思い描く将来のビジョンとのギャップ
- そのギャップを埋めるためにした行動
これらにプラスして「企業の未来への貢献」を最後に語れると面接官に納得感が生まれます。
職種別!実践で使える転職理由例文
実践で使える例文を職種別で紹介します。
そのままパクってもOKです。
営業職への転職
面接官の内心:「営業は臨機応変な対応が必要。
その点、どうせ公務員は、マニュアルどおりにしか動かないんでしょ?」
例文
「窓口業務で培った対応力に加え、実は自主的に始めた取り組みがあります。
申請の手続きに係る説明会の開催を企画し、処理時間を前年比80%削減を実現。
この経験から、より能動的に成果を追求できる営業職に魅力を感じています。
御社の◯◯商品なら、私の対人スキルとデータに基づく提案力を存分に活かせると確信しています」
ココがポイント
- 主体的な行動実績を示す
- 数値で成果を証明
- 改善提案力をアピール
事務・管理職
面接官の内心:「事務職はコスト意識が重要。
その点、公務員はコスト意識がない。効率化の発想がない」
例文
「行政でも厳しいコスト管理は必須です。
私は年間予算3,000万円の事業で、業者選定の見直しにより20%のコスト削減を達成。
また、支払い処理のマニュアル化で工数を30%削減。
この経験から、より大きなスケールでコスト管理に携わりたいと考え、御社に興味を持ちました。
既に簿記2級も取得し、管理会計の基礎も習得。
御社の事業拡大に伴う予算管理の効率化に貢献できると考えています」
ココがポイント
- シビアなコスト管理実績
- 具体的な効率化施策
- 民間知識の習得実績
企画職
面接官の内心:「企画職は前例がないことをしていく。
その点、公務員は前例踏襲。革新性がない」
例文
「行政では前例のない施策にも積極的に挑戦してきました。
具体例として、従来型の対面相談だけでなく、LINEを活用した若者向け相談窓口を企画。
利用者を前年比300%に増やし、他自治体からの視察も10件受け入れました。
また、1,000件以上の相談データを分析し、新しい支援策を立案。
予算獲得から施策実現まで、15部署と50機関を巻き込んで実現に導きました。
この経験を活かし、御社の○○事業でより革新的な施策を展開していきたいと考えています」
ココがポイント
- 革新的な取り組み実績
- 数値での成果証明
- 横連携の実績
未経験職種
面接官の内心「公務員は安定志向。リスクを取る覚悟がない」
例文
「確かに公務員は安定していました。
しかし、DX推進プロジェクトでITの可能性に触れ、このまま安定を選ぶことこそがリスクだと考えるようになりました。
実際、独学でPythonを習得し、すでに業務改善ツールを開発。
作業時間を50%削減できました。
さらに、休日は IT企業のインターンにも参加し、実践的なプロジェクト経験も積んでいます。
御社の○○サービス開発において、行政経験を活かしたユーザー目線の提案ができると確信しています」
ココがポイント
- 安定を捨てる明確な理由
- 具体的な準備行動
- 実践的な経験
民間の面接官を納得させる転職理由の組み立て方
「転職理由の例文を見たけど、ズバリ一致するものがなかった…」
そんな、あなたのために今すぐ使える「転職理由の組み立て方」をお伝えします。
実は、説得力のある転職理由には、3つの軸があります。
- 現状の課題 → 前向きな意思決定
- 明確なビジョン
- 具体的な行動
現状の課題 → 前向きな意思決定
「公務員の世界には飽きた」というような後ろ向きな理由ではなく、「〇〇を叶えたい」という前向きな意思を示すことで、自社でも前向きに働いてくれそうという印象を持たせることができます。
前向きな意思決定を伝える際のポイントは、
- 「〇〇したい」という具体的な目標を示す
- その判断に至った背景を添える
- 実現したい価値を明確にする
「限界」や「不満」ではなく、現状には課題があり、実現したいことを叶えるためには、その課題を解決する必要がある。
その手段として、御社で働く必要がある。
このような流れにすることで転職理由が前向きになります。
明確なビジョン
「成長したい」「チャレンジしたい」ではなく、「なぜ当社なのか」「何を実現したいのか」という明確なビジョンを示すことで、採用後のイメージを具体化させることができます。
明確なビジョンを伝える際のポイントは、
- その企業でしか実現できない理由
- 何を実現したいのかを具体的に示す
企業研究を徹底的に行い、その企業でしか実現できないビジョンを示すことで面接官にあなたを採用することの納得感が生まれます。
具体的な準備
「これから頑張ります」ではなく「すでに行動を始めています」という準備を示すことで本気度の高さが伝わります。
具体的な準備を伝えるポイントは、
- 期間・頻度を示す
- 具体的な成果を添える
- 企業との関連を示す
具体的な行動と成果を示すことで、面接官にあなたの転職の本気さを伝えることができます。
そもそも、
- 現状の課題が不明瞭な方
- 明確なビジョンがない方
これらに当てはまる方は、こちらの記事を参考にそもそもの部分を固めてください。
>> 【30代公務員向け】失敗しないための転職ロードマップ|年収800万円の実績も!
まとめ
公務員から民間企業への転職。
その成否を分けるのは、間違いなく「転職理由の伝え方」です。
この記事で見てきたように、転職理由を伝える際の大原則は、
- 前向きな意思決定として示すこと
- 抽象的な表現は避けること
特に重要なのは、公務員での経験を企業目線で"翻訳"することです。
何度もお伝えしていますが、民間の面接官は、公務員がどんな仕事をしているのかイメージできません。
ですから、あなたの経験やスキルを伝えるときには、相手は自分の仕事や用語を全く知らない前提で挑む必要があります。
上手く”翻訳”するためには、まずは、自分の公務員としての経験を丁寧に振り返ってみてください。
- どんな業務を担当し、
- どんな成果を上げ、
- どんな数字が使えるのか
この棚卸しが、説得力のある転職理由の土台となります。
志望企業のリサーチも徹底的に行いましょう。
- その企業がどんな事業を展開し、
- どんな課題を抱えているのか
- そして、あなたの経験がどのように活きるのか
この理解があってこそ、具体的なビジョンを示すことができます。
公務員経験は、決してマイナスではありません。
むしろ、民間企業でこそ活きる強みがたくさんあるはずです。
大切なのは、その強みを企業目線で適切に表現すること。
この記事で紹介した方法を参考に、あなたらしい転職理由を見つけてください。
「安定を捨てる」のではなく
「新しい可能性に挑戦する」
その思いを具体的な言葉で表現できれば、必ず道は開けます。
私は、あなたの新しい一歩を応援しています。
もし、挫けそうになったら、私を頼ってください。
全力でサポートいたします。
あなたの転職成功を、心から願っています(^^)
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